わたしは地に下り、 地の貫の木はいつもわたしの上にあった。 しかしわが神、主よ、 あなたはわが命を穴から救いあげられた。
主よ、あなたはわたしの魂を陰府からひきあげ、 墓に下る者のうちから、 わたしを生き返らせてくださいました。
あなたはわたしを陰府に捨ておかれず、 あなたの聖者に墓を見させられないからである。
見よ、わたしが大いなる苦しみにあったのは、 わが幸福のためであった。 あなたはわが命を引きとめて、 滅びの穴をまぬかれさせられた。 これは、あなたがわが罪をことごとく、 あなたの後に捨てられたからである。
山々はあなたを見て震い、 荒れ狂う水は流れいで、 淵は声を出して、その手を高くあげた。
彼は立って、地をはかり、 彼は見て、諸国民をおののかせられる。 とこしえの山は散らされ、永遠の丘は沈む。 彼の道は昔のとおりである。
だれが、たなごころをもって海をはかり、 指を伸ばして天をはかり、 地のちりを枡に盛り、 てんびんをもって、もろもろの山をはかり、 はかりをもって、もろもろの丘をはかったか。
主よ、すみやかにわたしにお答えください。 わが霊は衰えます。 わたしにみ顔を隠さないでください。 さもないと、わたしは穴にくだる者のように なるでしょう。
山は立ちあがり、 谷はあなたが定められた所に沈んだ。
あなたはこれを衣でおおうように大水でおおわれた。 水はたたえて山々の上を越えた。
あなたは大能を帯び、 そのみ力によって、もろもろの山を堅く立たせられる。
しかし主よ、あなたは彼らを 滅びの穴に投げ入れられます。 血を流す者と欺く者とは おのが日の半ばも生きながらえることはできません。 しかしわたしはあなたに寄り頼みます。
「わたしが墓に下るならば、 わたしの死になんの益があるでしょうか。 ちりはあなたをほめたたえるでしょうか。 あなたのまことをのべ伝えるでしょうか。
彼はわたしの魂をあがなって、 墓に下らせられなかった。 わたしの命は光を見ることができる』と。
神は彼をあわれんで言われる、 『彼を救って、墓に下ることを免れさせよ、 わたしはすでにあがないしろを得た。
わたしの怒りによって、火は燃えいで、 陰府の深みにまで燃え行き、 地とその産物とを焼きつくし、 山々の基を燃やすであろう。
そこで、わたしもあなたに言う。あなたはペテロである。そして、わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てよう。黄泉の力もそれに打ち勝つことはない。
陰府の綱は、わたしを囲み、 死のわなは、わたしに立ちむかいました。
死の綱がわたしを取り巻き、 陰府の苦しみがわたしを捕えた。 わたしは悩みと悲しみにあった。
わたしは言った、わたしはわが一生のまっ盛りに、 去らなければならない。 わたしは陰府の門に閉ざされて、 わが残りの年を失わなければならない。
あなたを穴に下る者どもと共に、昔の民の所に下し、穴に下る者と共に下の国に、昔のままの荒れ跡の中に、あなたを住ませる。それゆえ、あなたは人の住む所とならず、また生ある者の地に所を得ない。
これは水のほとりのすべての木が、その高さのために誇ることなく、その頂を雲の中におくことなく、水に潤う木が、みずから高ぶり立つことのないためである。これらは皆、死に渡され、下の国に入り、穴に下る者と共に他の人々のうちにいる。
わたしは足がかりもない深い泥の中に沈みました。 わたしは深い水に陥り、 大水がわたしの上を流れ過ぎました。